太宰治生誕100年

なのだそうですが、本日の夜NHKの「視点・論点」で取り上げるらしく、それに僕のおじが出演するそうです。
http://tv.yahoo.co.jp/program/5839/?date=20090618&stime=2250&ch=fa08
21:50からなのでみなさんお見逃しなく。


でうちのおじというのがどういう人なのかというとまた変わった人で、弘前の高校で音楽教師をしているんですけどとんでもない文学おたくで、かつて街で見かけた寺山修司の尾行をして家をつきとめたあげく中にあげてもらってお茶を飲んだとか飲まないとか。地元の新聞で寺山修司に関する記事を連載していたりします。まあおたくというとあれなんですけど要は弘前の文学人の研究者というわけですね。


なぜ今回太宰治かと言いますと、昨年の暮れに太宰治の「走れメロス」を津軽語訳してしまった本を出版してしまったというわけ(朗読CD付き・おしゃれな部屋のBGMに最適☆)。


これ↓

走っけろメロス (CDブック)

走っけろメロス (CDブック)


名作、走れメロス津軽弁で読むとこれまた雰囲気かたなしw
というわけでもないみたいなんですけど、この本の解説ページ(高校のHP)→http://www.seiai.ed.jp/topics/y08/hakkero.html
ひげ面で本を持ってるのがおじです。


ちなみに寺山修司のストーキングについて書いてある本はこれ↓

北奥見聞録

北奥見聞録

エッセイ集ですけど、身内のひいき目を差し引いたとしてもかなり面白いです、これ。


ちなみにおじの自宅は窓から前川國男設計の弘前市斎場が眼前に見下ろすことができる好立地で、これが見えるという理由で家を決めたとの事。弘前には前川がコルビュジェのもとから日本に戻ってきて初めて作った処女作木村産業研究所が現存しており、最晩年の作のこの斎場や弘前公園内にある緑の相談所などがある前川アーカイブの土地となっている。なかなか面白いところです。


かなり脱線してしまったけど、肝心の太宰治については僕はあまり思い入れはないわけでして、、、「人間失格」「斜陽」とあと他に短編かなんか2,3作、晩年とかダス・ゲマイネとかだったかな?は読んで当時かなり影響を受けた(要はすごいニヒリストになった)わけですけど今となっちゃそんなに、、、というかんじ。しかしながら文学者というものは郷土との関係は切っても切れないわけであるが、寺山や太宰といった作家がある種の普遍性、一般性を持ち得た理由を郷土の視線から見据えて郷土の意味を再考する研究者の存在というのはこれから絶対に必要になってくるはずである。


斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 (文春文庫)

斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 (文春文庫)

太宰はとりあえずこれを読めばいいでしょう。