DETAIL JAPAN 休刊

会社に届いたDETAIL JAPANの封を開けると、「休刊のお知らせ」の紙がぴらぴらと。
DJ、お前もか、、、
相次ぐ雑誌の休刊は何を象徴しているんだろう。
それと呼応するように、ちょうど自分が務めている営業所では雑誌の購入を全て取りやめることになった。なんと世知辛い世の中。雑誌くらい読ませろ。スト起こすぞ。

会社だけではなかなか雑誌の文章まで読めないので、持って帰ろうかとも思ったけど最終号だし気になる対談が載っているしということで帰りに馬場駅のそばの芳林堂で購入して読んだ。

南さんと米田さんの対談が読みたいと思って買ったのだけど、つ、つまらん。
建築家が現代思想を語るとロクなことがないことを今更ながら確信した。
対談の中で語られている、「実現しないがゆえにドライブし続ける思考の運動体」を体現しているのか。それにしても既知の議論の焼き直しの多さと安易な結論付けが多すぎることに辟易した。

現代思想と社会を語るときによく出てくる、大きな物語の終焉とかシミュレーショニズムとかって言葉だけどみんな安直に使いすぎじゃない?全然そんなのウソだと思ってる。ウソっていうか誇張のしすぎって話で、そもそもシミュレーショニズム的な話ってのはそれこそ19世紀からあったわけだし、ホントに大きな物語が終焉しているのなら、秋葉原でトラックを暴走させて人をめちゃくちゃに指しまくった加藤が神だと讃えられるなんてことないでしょ。だからそれはまあその人の特性にもよるし、時代の気分でどちらかがより大きく顕在化するだけって話なんじゃない。人の大きな物語に対する欲求を甘くみちゃいけない。世の中を良くするための思想や社会学が、無意識にある特定の人を囲い込んで阻害することになってないか。フラットな世界の出現が人々に幸福をもたらしてるなんて短絡的すぎてあきれる。


とまあ批判はこのくらいにして、、、

同誌に載ってる阿野さんの写真はいいね。なかなかない視点だし、なんかパワーを感じる。

岡崎さんのインタビューはこれから読んでみる。表紙にもなっている絵画作品はなかなか好き。



さてさて、フリーペーパーの作業しないと。。。

「ファサード」 DETAIL JAPAN (ディーテイル・ジャパン) 2009年 1月号 [雑誌]

「ファサード」 DETAIL JAPAN (ディーテイル・ジャパン) 2009年 1月号 [雑誌]