読書録
宮台真司 「日本の難点』読了。
- 作者: 宮台真司
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 新書
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思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャ 読んでる途中。
NHKブックス別巻 思想地図 vol.3 特集・アーキテクチャ
- 作者: 東浩紀,北田暁大
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/05/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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宮台の著書がバカ売れらしく、一ヶ月半でもう5刷。
それだけ今の日本の社会で関心の高いテーマということか。みんなきっと手探り状態なんだろうな。
とりあえず建築をやる人も読むべきです。
読み物としても面白いので、拾い読みするだけでもためになりますけど、著者初の新書書き下ろしということもあり、本書を通して一貫した理念が通ってるので通読してみるとなんか見えてくるものがありますな。宮台は一見クールそうだけどかなり熱くて真摯な人だとみた。
思想地図のほうは、アーキテクチャ(=社会設計、システム)によってアーキテクト(=建築家)の存在意義が危ぶまれるというようなところから議論が出発するわけですが、まあそもそもからして建築家っていうのはポピュリズムが出発点にあった(=コルビュジェ)、という出自からして、この先生き残る術もまさにポピュリズムしかない、というのは、そもそも建築家の重要性が建築界での内部イメージ(宮台)である、また、全体性の幻想(宇野)という論点からすると自明である、にも関わらず、そのゲームに気づかずに建築家を名乗る無邪気な設計者の多いこと。というのは、今日仕事帰りにちょっと知人が出展している展示会のオープニングパーティーをのぞいたんですけど、展示作品にあまり建築家の署名をする意義が感じられなかったことと、そこで行われている会話の浅ましさたるや吹き出すのをこらえるのに精一杯というちょっと嫌なことがあったわけです。とはいえ、じゃあ建築家はゲームに知的に興じていればいいのかというとそうでもない。やっぱり真摯に考えていくことで、ゲームも少しずつシフトしていくかもしれない。あるいは、社会全体に建築界のゲームが広がれば、建築家の存在意義は飛躍的に高まるだろうけど、まずあり得ない。というようなところでここで召喚されたのが磯崎新だったわけだけど、、、まあ突っ込んだ話はやめとこ。
宮台の専門である社会システム理論というのに興味を覚えたが、このあたりはまた勉強する必要がありそう、、、とはいえさすがにヘビーなので試験終わってからだな。
- 作者: ニクラスルーマン,Niklas Luhmann,佐藤勉
- 出版社/メーカー: 恒星社厚生閣
- 発売日: 1993/01
- メディア: 単行本
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